2021年イッテンヨン ドーム
とはいえ、この日は午前中から、AbemaTVで、東京女子プロレスの生中継を見ていた。
メインは、ぼくの好きな坂崎ユカが、同期の辰巳リカに敗れてプリンセス王座を明け渡していたけど、なんか会場はそれで納得のムードを漂わせていたね。
それから、サッカー、ルヴァンカップ決勝を見届けて、いよいよ新日本プロレスの1.4ドームを見ます。
毎年正月は田舎に帰ってたので、会場でもテレビでもネットでも、あんまりリアルタイムで見た覚えがない。
1.4のドームに生で行けたのは、川田利明がIWGPトーナメントに優勝した年くらいかな?
あの正月は落語家の桂三木助さんが亡くなったばかりで、ドームに向かう人の群れの、みんなが手に持つ東スポの一面が三木助の写真だったのを思い出す。
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さて、今年のイッテンヨン、一般ユーザーに興味を持ってもらうため、という、木梨憲武のオープニング起用は果たして必要だったのでしょうか?
芸能人使うなら、むしろ、もっと若手がよかったんじゃないだろうか?
長州出すなら、長州だけでも。それか有田でも呼んだほうがよかったんじゃ? アンジャッシュ児島でも。
まあ、いいですけど。
第一試合は、エル・ファンタズモの器用さにあらためて驚きました。そんな好きなレスラーじゃなかったけど、実力はわかった。まあ、いずれAEWかNXTに上がるんでしょう。
第二試合は、G.O.Dがまるでベビーフェイス気取りで、いつもと色味の違うドーム仕様な衣装でしたね! バレットクラブなのに!
タイチ組が負けて、ちょっと鈴木軍解散のドラマにも持っていけない感じになったな。どうすんだろ?
第三試合も、まあ小島なりに盛り上げたと思いますし。KENTAの精一杯だね。楽しい試合だった。ちょっとBSでいいからアメリカでやってきたKENTAの権利証防衛戦をまとめて放送してほしい。ネットじゃなくテレビで見たいんだよ。
第四試合は、こんなに普通に棚橋が勝ってハッピーな結末になるとは意外だった。
第五試合も。ものすごい激闘だけど、普通だった! 場外のテーブルがそういう用途じゃないのに叩きつけるから、変な割れ方で、そこはリアリティあったね。てか危険じゃね。客席との鉄柵も。いつになったらアメリカみたいにラバーのフェンスにできるんだ。びんぼうくさいよね。
第六試合も。今回は飯伏に花を持たせるだろうと思ってた! なんか全体的に去年に比べると、ファンサービスに徹したクリーンな展開だね。コロナ禍だし、モクスリーやジェリコもこないしな。また明日でなんかひっくり返すのかな? バッドエンドでの引っ張りはもう無しかね。
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で、見終わって深夜にテレ朝つけてたら「ピン様キリ様」とかいう変な番組やってて、スターダムの特集みたいなので、ピン(トップ)の岩谷麻優と、キリ(底辺の若手)の飯田沙耶でどれだけ待遇が違うか、みたいなの。
そりゃまあ、違うだろう、て感じだけど、不器用な飯田を応援する内容になってて、岩谷の下積み時代もフォローしてて、バランスのよいドキュメントになっててよかった。
次は辻陽太とヒロムとかでやったらどうかね。(イッテンゴに続く
本当の初代タイガーマスクとは?
CSテレ朝の蝶野の番組で「初代タイガーマスク特集」をやってて、獣神サンダー・ライガーと山崎一夫と4代目タイガーマスクがゲストで、昔の初代の試合を見ながら歓談する、という企画だった。
その中で蝶野の発言に「当時、版権の問題とかどうだったのかな? タイガーマスク、日テレでしょ」とあって
4代目タイガーが「いや原作の梶原一騎先生からの持ち込み企画だったんですよね」と答えていて
その問題に関して、特にテロップでの説明もなく、スルーされていたようだった。
会話を聴いてると、ぼくと同世代の、蝶野やライガーも、子供の頃に見ていた1969年〜1971年に日テレでオンエアされていた「タイガーマスク」が、現実のリングに現れたもの、と勘違いしていたようだった。一世代下の4代目はわかってると思うけど説明不足だった。
「タイガーマスク」の原作漫画は1968年〜1971年に講談社系の「ぼくら」や「少年マガジン」に連載され、日テレでアニメ化されていましたが、
10年後に、その続編の「タイガーマスク二世」が1980年〜1981年に「増刊少年マガジン」で連載され、テレ朝でアニメ化されることになり、1981年から放送が始まるのに合わせタイアップで、テレ朝でやってた新日本プロレスの中継にも現実のタイガーマスクを出そう、と佐山聡がタイガーにされたわけで、
佐山の「初代タイガー」は、ほんとは「タイガーマスク二世」なんですよね。
マンガ版の中の人も伊達直人ではなく、伊達直人の意志を継ぐ「亜久竜夫」なんだよね。
なので初代タイガーの入場テーマも「タイガーマスク二世」の主題歌だった。
そのことは、この番組では説明されてなかったね。
そして、佐山が新日をやめてUWF行ったり、
猪木と梶原一騎が個人的に裏でいろいろモメて袂を分かった末に
梶原は企画をライバルの全日に持ち込んで
(このへん、いろんな暴露本があって、詳しい方はたくさんいらっしゃると思いますが、そこは細かく追求してません〜)
1984年に、全日で三沢光晴による「二代目タイガーマスク」の誕生となる。
当時、猪木から離れて馬場に接近した梶原に対して記者が
「今、夢の対決、馬場ー猪木戦が実現したら、どうなると思います?」
と問いかけたら、梶原は
「もう、どっちも年取っちゃったから、どっちも弱いよ。昔は強かったけど、今なら猪木のほうが弱くなってるかもな」
と馬場にヨイショした発言をしていたのを思い出すよ。
しかし日テレは、だからと言って、全日本プロレス中継に合わせて、新しくまたタイガーマスクのアニメを始めるでもなく、オリジナル版アニメの再放送に力を入れるでもなかったけど、とりあえず三沢タイガーの入場曲には「白いマットの〜」の最初のアニメ版のテーマ曲を、寺内タケシがギターアレンジしたインストバージョンを使っていた。
つまり二代目タイガーのほうが、最初の日テレ版タイガーマスクに近いイメージだったから、ほんとはこっちが初代で、佐山は「二世」だ! と言っても間違いではない(言いがかり。
CSの日テレ系ジータスでは昔の全日本プロレスもずっと再放送していて、佐山と比較されてイマイチとされていた三沢のタイガーの試合も今見るとじゅうぶん面白いよ。
にしても前述の蝶野の番組も、三沢タイガーはしかたないにしても、ライガーと関わりの深い三代目金本タイガーについて一切言及されてなかったのが、かえって根深いものを想像させて、そっちのが興味深いね。
ちなみに梶原一騎没後20年の2016年にまた続編アニメ「タイガーマスクW」がテレ朝で制作され、新日のリングにも飯伏幸太がタイガーマスクかぶって登場したりしたんだけど、アニメのほうが「えっ、あれから50年経ってるのに、まったく絵の技術が進歩してない、あんまり絵が動かない!」て衝撃を受けました。
これは、わざわざオリジナル版の雰囲気を忠実に再現しようと努力して、昭和っぽくしたらしいんだけど、やっぱり予算削減でああなったのでは・・?、と今でも疑ってますw
2021年の元日 初日の出〜初詣
スポーツブログだけど、今回は旅日記にしてみたよ〜。
2021年。年が明けた深夜、長男とふたりで近所のお寺に行ってみたけど、毎年恒例の除夜の鐘はやってなかった。誰もいなかった。近所の神社にお参りで並んでた人は若干いたけど、炊き上げとか甘酒とか破魔矢とかやってなくて、ひっそりしてた。
コロナ禍では仕方ないけど、せめて、もう少し正月らしい気分を味わおうと、車で遠くに出かけてみることにした。
まだ暗い、朝4時半、車を出発させました。(運転は全部息子。ぼくは助手席ですやすや。
目指すのは初日の出の名所らしい、真鶴岬。
熱海の手前の、ちょっと突き出たへんです。
途中、海岸沿いの道を走ってると、眺めの良さそうなスポットはもう、車が何台も止まって場所取りしてる感じ。
そして、岬に近づくと、どんどん道が混んできて、やがて路駐車が連なって、交通がストップしている。ぼくらも車を降りて、乗り捨て的な感じで置いていきます。
このレストハウスの裏側が海に面した絶景になっていて、すでに100人前後と思われる人々が集まってますが、密というほどではない。
とりあえず初日の出が見れて、よし、と車に戻りましたが、周辺はまだ路駐車でごった返していて、当分出られないだろうなあ、とあきらめてシートに横になってたら、意外と早く車が動き出した。うまく地元の人? が誘導してくれてるみたいで、30分くらいで脱出できたよ。
再び車を走らせて、熱海に向かってみることになった。
4年前に初めて来たときには行かなかった、市街地からやや離れたとこにある、来宮神社に初詣。
境内は観光客向けに整備され、それほど広くない敷地に、土産売り場や、おシャレなカフェがいくつもある。若者向けブランディングが行き届いてる感じ。熱海復活のシンボルである。
だんだん人も増えてきて、正月らしく? 猿回しなどもやっていたね。
そっから、4年前に来た時に、亡き妻と一緒に泊まった思い出のホテルニューアカオのほうへ行き、裏側の熱海城、熱海秘宝館やロープウエーのある山に登る。
で、結局、熱海城にも秘宝館にも中には入らず。入場料が微妙に高いし。
広場で、ここでも猿回しをやってたので、しばらく見てました。
若げな女性だったけど、名人芸、いや名猿芸でした。猿もまだ若そうだった。
車に戻って、もうひとつの熱海の有名神社、伊豆山神社にも向かってみる。
そろそろ、天皇杯決勝が始まる頃で、実況ニュースをスマホでチェックしつつ。やっぱ川崎が順当勝ちかな〜。。
その後、湯河原に古くからの由緒ある走り湯という源泉があるので行ってみようということになり。
高温の湯気まみれになった。
20年くらい前に、取材で富山県の露天風呂めぐりしたことあるけど、そのときもこういうの見た覚えがある。
さらに車に乗って、不動滝というとこも行ってみた。
と、一日で駆け足に、あまり密にならなそうなレベルの場所をぐるぐる回って、よいお正月でした。
これで春休みくらいまでは、どこにも出かけなくても平気だな! おれは。
2020年12月31日 大晦日格闘技を振り返る・RIZIN編(長文)
で、まあRIZINなんですけど、MMA(ミックスド・マーシャル・アーツ)とか総合格闘技とかいう言い方をしたって、大半の方はそんなにプロレスと区別つかないですよね?
普段プロレスを見てくれない、うちの息子たちも「これはガチなんだろうなあ」とか言いながら「どういうルールなの? 寝技はあるの?」とか聞いてくる。
世界的には、こういう試合は今、全部ケージ、金網の中でやってるんですよね。
それでボクシングコミッションと同じ管轄でやったり、アマチュア競技ともリンクして競技性を高めようとしている。ロシアとか五輪競技にしろ、て言ってる。
日本だけ、いまだにリングでやって、話題性優先のマッチメークをしてるんだから、プロレスの延長と思われても当然だと思うし、主催者もそれでいいんだろう。
ていう割には、詳しくない人にも多少、理解は進んでるとも思うけど。
でも、思い出す20年前のさいたまスーパーアリーナ、最初のK-1対猪木軍の時代は、事前のアオリ番組のときからピリピリした緊張感があったな〜。あの気分は、今とは比べ物にならないな。
かつて、ほんとに格闘技ブームと言われたときは、K-1もPRIDEもヘビー級がメインだった。90キロ以上。桜庭は違うだろ、つってもライトヘビー級で、80キロあった。
2000年代後半以降、魔娑斗や山本KID、五味や青木なんかがメインになって70キロ以下、ミドル級、ライト級、フェザー級、バンタム級、と体重が下の試合が中心になっていった。
だから日本人選手がメインになって、身近な感じで盛り上がったともいえるし、世界の強豪が集まるスペクタクルが無くなった物足りなさも感じましたね。プロレスファンだから、そう思うのかな?
だいたい試合中は気づかないけど、試合後とか、ラウンドガールや、花束贈呈のゲストよりも、ちっちゃい格闘家を見てると、なんか寂しいよな。
とはいえ、アメリカのUFCも、最初は重量級ばかりスポットを当ててたけど、今はコナー・マクレガーの活躍などもあり、軽量級がメインの興行が中心になってきた感もあるからいいのか?
などと思いつつ、軽い階級のボクシングにめずらしく興奮した後で、
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第1試合 ミノワマン vs. スダリオ剛(120kg契約)
かつてパンクラスで活躍した美濃輪ですけど、ミノワマンに変身してからは無差別級の試合でたくさん結果を残している。
そんなミノワの試合なのに、120キロ契約、などという中途半端な設定なのか。と、誰もが疑問。結局、スダリオ(元・貴ノ富士)は114kgで、ミノワは82kgですよ。30キロ以上の差。無差別級でいいじゃないか。まあヘビー級とも言っていい試合。
まあ体重差よりも年齢差が気になるよな。もう40過ぎてしまったミノワと、まだ20代のスダリオと。
前みたいに倒して足関節で、ミノワがあっさり巨人をやっつける、みたいな展開も、もう無理だろうなあ、と思ってたら、案の定、3分で、ローキック2発で動けなくなってしまった。最後はゆるいパウンドをレフェリーが止めてKO負け。
高阪剛が「カーフキックですね!」つってたけど、その言い方、もう定着してたのかな? なんかプロ野球が突然、メジャー流にツーシームとかフォーシームとか言い始めたときと同じ印象。
カーフってむしろ、AJスタイルズのカーフキラー(今はカーフクラッシャー)で印象に残ってた。
ふくらはぎに当てに行くキックなんて、ミノワも今まで格闘技人生で何百回も受けていただろうに。やっぱり、体重差がこれだけあると、キックの威力が違うのか、それとも年のせいなのか。。
と思ってたら、まったく同じような試合展開で、もっと若い選手がやられてた!
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メインイベント
第15試合 RIZINバンタム級タイトルマッチ(61.0kg)
朝倉海 vs. 堀口恭司
いきなり最後の試合に飛んでしまいますが、この試合も、あっけなく2分で、カーフキックで決着がついてしまった!
これも最後はパウンドになりかけて、レフェリーが止めた感じ。
もう、ふくらはぎを3発蹴られて動けなくなった。体重差のない試合で、20代前半の朝倉が。
高阪剛も「これカーフにくらったら3発くらいで動けなくなりますよね〜」と平気で言ってた。
これまで長年、格闘技を見続けてきた、我々にとっては「?」ですよ。
今までローキックの攻防とか、普通に序盤の軽い牽制として見てて、防御の技術体系もさんざん出来てたと思ってたのに、こんな簡単にローキックだけでKO決着できる試合ってアリなの?
アリといえば、モハメッド・アリ。
総合格闘技、MMAの原点といえば1976年、アントニオ猪木対モハメッド・アリ戦では、猪木はスライディングしながら、執拗にアリのふくらはぎを何十発も蹴り続けた。
ラウンドごとに、アリのふくらはぎがムラサキ色に腫れ上がっていくのをドキドキしながら見つめたものですよ。
しかしアリは15ラウンドの最後まで1時間、倒れず立ち続けたし、痛がるそぶりもなかったね。
いや、44年経って、原点回帰、今のキックの技術というのは、そっから進化して、2〜3発でも簡単に相手をKOできるまでになったのですか?!
これまでMMAの戦いの戦略というのは、年を追うごとに高度に複雑化されてきた、と言われてたのに、ここまでシンプルに短期決着できるようになると、今後はどうなっていくんだろう?
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あと、面白かったのは
第3試合 HIROYA vs. シバター
シバターの一本勝ちでしたが、HIROYAはキックのプロとはいえ、シバターも素人じゃないのに、これも体重差が20キロ以上あるのに、MMAルールでやるのは、無理があったね! でも、そこがなんかプロレスぽさもあって面白かったよ。
これも年齢差が一回り以上あるけど、ベテランの所が極めの強さで勝った。
一本を狙って、どんどんサブミッションを仕掛けていく所を、力まかせにマットに叩きつける太田の、まだ慣れてない感じも、ほんとにプロレスみたいな、プロレスのリングでの異種格闘技戦みたいな面白さがあったね!
五味の判定勝ち。これはキックルールだったけど、やっぱ体重差10キロ以上ある試合で、でも五味のほうが年取ってて不慣れなルールということで、最初はエキジビションだったのに、判定もありの試合になってて、不思議だよな〜。
第13試合 (68.0kg) 朝倉未来 vs. 弥益ドミネーター聡志
ドミネーターということで、グレート・オーカーンとコラボでもあるかと思ったけど、それはなかったな!
しかし未来があっさりKO勝ちしたように見えるけど、フィニッシュ前のシーンで未来の頭が弥益の顔に当たったバッティングが案外効いてたんじゃないか、って気もする。
まあ弥益は言い訳もしないし、できなかったろうとは思いますが、もう1回チャンスがあってもいいね。
てことで、まあ今年のRIZINは、やはりプロレス寄りな感じで面白かったとはいえる。
メインの試合前の、湘南乃風の人の国歌斉唱=君が代も、最近ちょっと聴いたことのない調子で、かなり面白かったw
次のRIZINは新庄剛志や、元・西武の相内誠なども出てくるんだろうか?
それとも世界標準の競技化を目指すのか? でもケージマッチはもうやらないだろうな。キックルールともチャンポンでやるし。ていうイベントの成立のさせかたで興味を引っ張れるんだから、興行のやり方がまた伝統芸能化、硬直化してきたプロレス界から見れば、うらやましくもあるだろうな。(この項終わり)
2020年12月31日 大晦日格闘技を振り返る・ボクシング編。
ぼくのようなプロレス第一主義者にとっては、ボクシングはテニスやゴルフやマラソンと同じメジャー競技として、たまに注目の試合だけ見る感じで、それほどシーンを追っかけてるわけじゃない。MMAやキックボクシングから見ても一線引いた、けっこう遠い世界という印象。
ボクシング至上主義の人とかは、プロレスとかまったく見ない、て人も多い。
ライトユーザーの人ほど、同じような格闘技として気軽に見ることもできるのだろう。
なので、大晦日に並行して放送されたりするのも、それなりにお祭り気分でよいと思う。
ぼくも普段あまり見ないボクシング、今回はわりかし熱を入れて見ることができた。
試合のバックグラウンドも整理して頭に入れて見れたよ。
一緒に見てる高校生の息子から「日本のボクシング史上で一番強かった人って誰なん?」て聞かれたけど
やっぱり試合数の多さ、王座防衛回数から言ったら「具志堅用高しかいないかなあ」と答えると、あの変なことばっかり言ってるボケ老人みたいな人が? という感じだった。
まあ、王者当時からボケてた人ではありますが。
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WBOアジアパシフィックバンタム級(-53.5Kg)王者・小林は長年、なかなか世界戦に行けそうで行けない苦労人。
対戦相手の比嘉大吾はすでに何度も世界王座を取ってるのに、体重超過でタイトル剥奪されたり、育ての親である具志堅用高のジムと方針でモメてるうちにくすぶってたが、今年は井岡と同じマネージメントに所属を変えて、やっと今回チャンスをつかめた苦労人。
まあボクサーで苦労人じゃない人はあんましいないか。
昔は東洋太平洋タイトルと言ってたベルトが今は「アジア・パシフィック」になってた。と思ったら、それはWBOの言い方で、WBC方面ではまだ東洋太平洋でOPBFが残ってる。世界と銘打ちながら4団体のベルトが乱立する、このへんのややこしさ。ボクシングもプロレスと変わんないんじゃん、と揶揄されるウイークポイントになってますね。
試合は面白かった。実力伯仲の壮絶な撃ち合いで。実績からいけば比嘉の圧勝でもおかしくないんだけど、小林も何度も見せ場を作っていた。しかし比嘉の5回KO勝ち。
比嘉にとっては世界に向けてのステップマッチなんだから、すぐにタイトルも返上するのかもしれない。でも前回の復帰戦は日本王者と引き分けてるんだけど、そのリマッチはやらなくていいのかな?
しかし試合前のストーリーといい、結果といい、よくできた試合であった。
その後のメインがまた、期待にたがわぬ、もっとドラマチックな試合だった。
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
WBO世界スーパーフライ級(-52.1Kg バンタムの1個下。昔はジュニア・バンタム級だった)王者・井岡は4階級制覇の経験があり、一度は引退宣言しての復活をしたベテランです。
4階級とはWBCでミニマム級(−47kg 最軽量級・昔はストロー級 )WBAで1個上のライトフライ級(-48.9級 昔はジュニア・フライ級)WBAで1個上のフライ級(-50.8kg これは昔から)からの、WBOでスーパーフライ級(女性歌手とかジミー・スヌーカとは関係ない)
ま、ほぼ2キロ刻みですね。分けすぎじゃねえ? とは思う。タイトルを増やしたいだけなのでは? とも。(プロレスファンならではの意地悪な目線
2キロ違うだけでも、顔面にパンチを受け続けるのは大変な違いとは言いますが。
ぼくも27年前は、井岡の叔父である元世界王者・井岡弘樹の試合を見に大阪府立体育会館まで行ったなあ〜(遠い目)
田中恒成も3階級制覇の経験がある。WBOで、ミニマム、ライトフライ、フライ、と一敗もすることなく王座を返上し続けて、階級を上げてベルトを取ってきての4階級目で、井岡への挑戦となった。
なんか満を辞してのマッチメークって感じしますよね。
田中のほうが6歳くらい若いので、30過ぎた井岡との世代交代マッチとも言われたんだけど、実際にはけっこう実力差があった印象を受けるほど、井岡がインサイドワークで田中を翻弄して、何度もダウンを取ってレフェリーが止めた。田中に初黒星を付けた。
井岡の髪型やタトゥーとか、若い頃とイメージの変わったやさぐれた感じもよかった。試合後もすがすがしい感じで、なんか興奮してしまった。
やっぱ大晦日に格闘技いいなあ〜と、今さらボクシングで思わされるとは。と、RIZINを見る前にいったん気持ちが一段落してしまったよ。(以下RIZIN編に続く)
2020年12月31日(木)全国高校サッカー選手権・高川学園(山口県)ー昌平(埼玉県)
初日の1回戦から盛り上がりましたね!
優勝候補の一角にも上げられる昌平は、卒業後のJリーグ入りが内定している選手が4人もいる強豪。うち2人は鹿島アントラーズだって! 個人技のレベルの高さでは絶対かなわないはずだった、高川学園でしたが、組織の守備で上回った!
ゴール前の鉄壁ディフェンスで、昌平に何本シュート打たれても切り抜けて、スピード感のある攻守の切替でボールを奪うと、少ないチャンスで確実にゴールを決めて2−0のリードまま、試合終盤へ!
ジャイアントキリングなるか! 昌平の選手たちもすごくあせって、表情も気落ちしている。
と思ったら、やっぱり実力差はあったな。わずか数分、終了間際に続けて2点取られ、PK戦に持ち込まれ、これも惜しいとこまでねばったんだけど、高川の敗退。。
結果だけ見れば順当でしょうが、実際は99%の勝ちを逃した、て感じかな。高川は!
しかし、この大会が終わったときに振り返っても、最初に名前があがるだろうという熱戦が、初日に起こった、というだけでも価値のある試合だったよ。
2020年12月27日(日)天皇杯・準決勝
第1試合 川崎フロンターレ(J1)2ー0 ブラウブリッツ秋田(J3)
川崎が堅く勝ちました。
中村憲剛があれだけ華々しい引退セレモニーをやっておいて「後はもうひとつ残ってる、天皇杯がんばります」つっといて、2つ下のカテゴリに負けたのが最後の試合、ていうことになったら、どうすんだろ?「まだやり残したことがあります」てならないのかな? と心配してましたが、杞憂に終わりました。よかったね。
もう元日ファイナルに進めさえすれば、たとえ勝っても負けても最後の舞台にふさわしい。
川崎はフィジカル強い選手はあんましいなさそうだから、秋田の雑草たちのほうがカラダは頑丈そうに、たくましく見えましたけどね。格下感はなかったよ。
でも秋田は誰かがボールを奪っても、2人目、3人目があんましフォローに行けないんだよね。ボールホルダーを孤立させてしまう場面が多かった。連動できてない。
そうさせてしまうのが川崎のクオリティなのかね〜。
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そして第2試合目。
まったく似たような展開の試合になってしまった。。
1点リードされた下のカテゴリのチームが、後半盛り返して、追いつけそうかな〜と思ってたら、あと10分くらいのところで追加点で突き放される!
ヴォルティスも面白いボール運びするんだけど、ガンバの対応が早いんだよね。
どうも徳島はリーグ戦のときと比べて、プレッシャーなのか、パスの出し方、判断がワンテンポ、0.0何秒遅れてる感じ。惜しかったですわ。
これで元日決勝は川崎対ガンバだと思うと当たり前すぎて、ちょっとなんだか、だね。いちおう見るけど。中村憲剛の引退、有終の美と、リーグ戦でボロ負けしたガンバのリベンジか、というのがドラマになるかね? どうかね。